スペシャルインタビュー

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sou・sou
服飾デザイナー / プロデューサー

若林 剛之 さん

1967年京都生まれ。
オーダーメイドの紳士服づくりを学んだ後、大手アパレルメーカーにて企画パターンを担当。退社後セレクトショップをオープンし、オリジナル商品の制作も開始する。2002年、脇阪克二氏、辻村久信氏と共に「SOU・SOU」を設立。現在はプロデューサーとして活躍している。京都造形大学准教授、名古屋芸術大学特別客員教授。

—— 新時代の和装ブランドSOU・SOUをプロデュースする若林氏に、
日本の伝統文化と向き合う思いについて伺った。——

日本ならではの衣装文化を追求する本物志向

「新しい日本文化の創造」をコンセプトに、オリジナルテキスタイルを使った和装や家具などの商品を展開するSOU・SOU。デザイナー兼プロデューサーの若林氏は、以前インポートブランドのセレクトショップのオーナーだった。「ファッションの本場だと思ったからこそ、アメリカやヨーロッパで商品を直接買い付けていました。でもやってるうちに、外国のトレンドを追ったり仕入れたりしながら欧米を真似ることが日本人クリエーターとして自分のやることか・・・?そんな疑問を抱くようになりました」考えていくうちに日本のクリエイターなら「日本のクリエイションを作るべき。」そう思ったという。そしてその直後、最先端海外ファッションの輸入から日本ならではの服作りという180度の方向転換を決意した。
「SOU・SOUをはじめたときはまだ海外のトレンドの影響から抜け出し切れませんでした。商品も全然売れませんでしたね。いよいよ倒産寸前というときに作ったのが地下足袋。伝統性・独自性・機能性が三拍子そろった日本の履物を、何とかファッションにできないかと思って」オリジナルテキスタイルを使ったSOU・SOUの地下足袋は、東京のショップで大ヒット。今につながるブランドの方向性を決定づけた。「地下足袋をきっかけに日本の伝統文化への興味が加速してきて、どんどんのめり込んでいったんです」

日本の伝統に触れるきっかけを

SOU・SOU流の和服は、すっかり日本の日常服となった洋装と日本の伝統衣装の着物の間をつなぐ「階段」なのだと、若林氏は語る。
「いきなり完全な和装に挑戦するのって、実際問題ハードルが高いですよね。だから、洋服での生活にSOU・SOU流の和装を取り入れることで、ちょっとずつ馴染んでいってもらえればと思っているんです。きちんとした着物文化も残すべきですが、日常で使われないものは受け継がれないんですよ。だから先ずは、若い人が伝統に触れるきっかけを作る。そうやって和装文化を楽しみつつ守っていくのが、日本人デザイナーとしての責任ではないかと思います」
京都の店舗には、修学旅行生や外国人観光客も多く来店するという。衣類をはじめとするカラフルでポップな商品は、伝統になじみのない層に新鮮さをもって受け入れられているようだ。

「『着物文化が途切れずに続いていたら、今はどんな形になっているだろう?』と想像しながらデザインしています。日本人の顔や体型、あるいは今の日本の街並みに合わなかったら、それは日本のファッションじゃない。SOU・SOUのアイテムが日本を見つめ直すきっかけのようなものになれば嬉しいですね。」

若い人がお線香を手にしたくなるパッケージ

衰退する日本の伝統文化を、現代に生かせる道を模索する若林氏。商品制作には、伊勢木綿や有松鳴海絞、あるいは久留米絣といった全国各地の伝統工芸技術を取り入れている。2013年10月には「花げしき 備長炭」シリーズのリニューアルにおいて、カメヤマとコラボレートした。
「長い歴史をもつお線香からも、若い人が離れてしまっている。『花げしき 備長炭』は煙が少ないなど改良されていて今の生活でも使いやすいものですよね。これをSOU・SOUのデザインでもっと手に取りたくなるようにできるなら、ぜひ協力したいと思いました」きっかけは、テキスタイルデザイナーである脇阪克二氏の書籍を見たカメヤマ・谷川社長が声をかけたことだったという。
「社長自らがどんどん新しいものにチャレンジするというのが素晴らしいと思います。故人の好物をローソクにするアイデアもすごく良い。ご先祖様に手を合わせる気持ちを受け継いでいくために、これまでの型から外れるのには大賛成です」変化を恐れずに歩み続ける、SOU・SOUとカメヤマ。コラボレーション第二段に向けて、期待が高まる。

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  • sou・sou
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