ローソクの正しい使い方

火をつける前に

ローソクは、必ずローソクの尻穴の大きさに合った針の燭台を使いましょう。また、燭台の大きさとローソクの長さのバランスも重要です。
大きさに合った燭台を使うことでローソクが安定し、ローソクが倒れません。
さらに燭台は金属や陶器などの不燃性のものを選び、ローソクをまっすぐに固定してから火をつけてください。
また、紙や布などの燃えやすいものの近くなど、危険な場所では使用せず、ローソクを灯している間は側を離れないでください。
燃焼中や火を消した直後はローソクや燭台が大変熱くなっていますので、冷えるまでしばらくの間は絶対に手を触れないように注意しましょう。
燭台に水分が残っていると芯糸がはぜることがあるので、必ず乾いた布で水分を拭き取ってください。

燭台が汚れたら

植物性ローソク「クリ・オ」「菜」は純粋な原料を使っているため、真鍮燭台が酸化して変色することがあります。この変色を防ぐには、あらかじめこの燭台にサラダ油などの油を塗布しておくと効果があります。変色してしまった場合でも、お湯に1分くらいつけると簡単に拭き取ることができます。
ロウが燭台についてしまったときは、ロウが約60℃で溶ける性質を利用しましょう。お湯で燭台に付着したロウを温めて溶かし、ティッシュなどで拭き取ってください。弱火で湯せんにかける方法でも簡単にロウを取ることができます。
また、使用前に塗ってロウを付きにくくする「ローカット」、付いてしまったロウが簡単に取れる「ローがとれます」というお手入れグッズもおすすめです。
また、燭台に残った芯糸の燃えカスは、必ず掃除してください。

上手に点火・再点火するには

まず、芯をまっすぐに立て、芯の根元に火を近づけロウをゆっくりと溶かすと、点火し易くなります。ロウを溶かしながら燃焼するので、芯の先端に火をつけるだけでは芯だけが燃えて途中で消えてしまったり、完全に点火するまでに時間がかかります。特に冬場の気温の低い部屋でローソクに点火する場合はこの方法だと火がつきやすくなります。

再点火の際、頭部のほこりを取り除いてください。又、途中で火が消えてしまったら、芯がロウの中に埋まっていないか確認し、芯が2ミリ以下の時はマッチの火でロウを溶かし、液だまりを捨てて、芯糸を5ミリ以上にすると点火しやすくなります。液だまりの中に、マッチ棒や芯の燃えカスなどの可燃物が入った場合は、必ず取り除いてください。

※溶けたロウは新聞紙の上などに流し、各自治体の処分方法に従って捨ててください。配水管に流すと詰まりの原因になるので注意してください。

ローソクを最後まで使い切るには

消火後は、上部にたまったロウの液だまりを捨てるようにしましょう。余分なロウを捨てることで芯糸の立ち消えを防ぎ、再点火しやすくなります。
また、燃焼中に芯糸が長くなりすぎて、炎が大きくなってしまったら、いったん火を消し、芯糸の先をハサミで5ミリほどに切れば再び点火しやすくなります。
大ローソクなどの太いローソクは、真ん中のロウから溶けて減り、一度消すと周りにロウの壁ができます。
再度点火する前に、このロウの壁を切り取っていただくと最後まできれいに使い切ることができます。
消火後とおやすみ前には、火が完全に消えたことを再確認してください。

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