「弔問」とは、故人のご自宅に訪れて、お悔やみを述べること。
故人との関係が深く、訃報を受けてすぐにかけつける場合(通夜・葬儀の前)、遺族の気持ちを察し少しでも悲しみをやわらげる言葉を述べる心遣いを。
基本的に、通夜・葬儀前の弔問は、身内以外の方はなるべく遠慮したほうがよいでしょう。万が一、通夜・葬儀前に弔問する場合は香典は持参せず、かわりに献花をお持ちするなどの配慮があると丁寧です。また、弔問した場合は、何かと人手が必要な通夜・葬儀でのお手伝いを申し出るとよいでしょう。
例:「御手伝いできることがあれば、遠慮せずに言ってください」
弔問に行けないとき、お悔やみを電話で済ますことは非常識。葬儀日程などを知りたくて電話するときは、「このたびはご愁傷様です。お取り込み中、申し訳ありません。葬儀日程と斎場だけうかがってよろしいでしょうか」と手短に用件だけ伝えましょう。
焼香には、「座礼」で行う方法と「立礼」で行う方法がある。自宅に弔問にうかがうときは座礼がほとんど。
立礼は告別式の一般弔問客の焼香で行われるのが一般的。また、会場が狭い場合は、香炉を順に回す「回し焼香」が行われる。
香を額にいただいて火にくべる。
数珠の数は、煩悩をのぞく意味で108個が正式。市販の珠の数が少ない略式のものは、どの宗派にも共通したもの。数珠は常に左手に持ち、合掌のときは親指で軽くはさみ、両手にかける。長いものは、房が中央にくるようにして両手の中指にかける。短いものは、持っている状態のまま合掌するか、両手の4本の指を輪の中に入れる。数珠は、手から離し、椅子や畳の上には絶対置いてはいけない。
(1)短い場合、持っている状態のまま合掌するか、両手の4本の指を輪の中に収める。
(2)長い場合、房が中央にくるようにして両手中指にかける。
やむをえない事情で通夜・葬儀に参列できないときは、喪主にあてて弔電を打つ。
遠方に住んでいて、日程がつかず参列できない場合は、香典を喪主宛に現金書留で郵送することができる。弔事用の香典袋にお金を入れ、出席できない旨とお悔やみの言葉を添えるようにする。
香典は、本来決まりはなく、親戚なら1万円程度、上司や同僚、友人・知人、隣近所など、血縁関係のない間柄では5千円程度とするのが多い。故人や遺族との親交の深さや年齢などから考慮。企業の場合は、慶弔規定で金額が決められているところがあるので、それに従うとよいでしょう。はっきりとした規定がないときは、総務課などに相談。会葬してくださった弔問客に対し、遺族は会葬礼状を出すが、弔電(おくやみ電報) だけをいただいた方にも弔電のお礼状を出すのが正式なマナー。
(1)お札の人物の顔を袋の裏側に向けて入れる。
(2)裏の折り返しは上方アがイの上にくるように重ねる。
(1)包を置き、右側をたたむ。
(2)下からたたむ。
(3)次に上をたたみ、左側で閉じる。
(1)受付では先方へ向ける。
(2)祭壇には手前に向ける。