線香の豆知識

線香の歴史

飛鳥時代
香木「沈香」が淡路島へ漂着。
奈良時代
唐の鑑真和上が来日。
仏典と共にたくさんの香を持ち込み、配合の技術などを伝える。
平安時代
各種の香料を練り合わせて作る「薫物(たきもの)」の文化が貴族の間で流行。
代表的な薫物の調合「六種の薫物(むくさのたきもの)」が伝えられる。
鎌倉時代
さまざまな香木の香りを聴き比べる「聞香(ききこう・もんこう)」が流行。
室町時代
東山文化で香文化も広まる。
沈香の分類法「六国五味」が確立する。
江戸時代
「組香」の出現。
線状のお線香が出現し、一般庶民にも広まる。

※六国五味
香りを分類して体系化した表現方法。
6つの産地(伽羅・羅国・真南蛮・真那伽・佐曽羅・寸門陀羅)と5つの味(甘、辛、酸、苦、鹹(しおからい))で分類・表現。

※組香
香りの組み合わせを縦線と横線の組み合わせ図で表現したもの。代表的なものに「源氏香」がある。

線香の種類について

短寸線香(レギュラーサイズ)

短寸線香(レギュラーサイズ) 長さ:約135mm/燃焼時間:約25〜30分(1本あたり)
一般的に広く使われている長さ。燃焼時間は、お経を1回読み上げる時間に合わせています。
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ミニ寸線香

ミニ寸線香 長さ:約93mm/燃焼時間:約19分(1本あたり)
お香としてもお使いいただけるミニ寸サイズのお線香は、燃焼時間が短く、現代仏壇や手元供養などで使う「小さな香炉」でも、灰が外にこぼれにくくオススメです。
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長寸線香

長寸線香 長さ:約215mm/燃焼時間:約50分(1本あたり)
主に寺社仏閣で使われる長さ。読経時間が長いため、線香の長さも短寸の約1.5倍です。
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渦巻き線香

渦巻き線香 長さ:約230mm/燃焼時間:約12時間(1巻あたり)
渦巻き線香は、亡くなったその日から数えて7日間(初七日)、お線香を絶やさないという目的で開発されたもの。家族からの弔いの心に寄り添う商品です。
渦巻き線香はこちら

墓線香

墓線香 長さ:約135mm
風など環境に影響される屋外での使用のため、火力の安定した束線香を使うことが一般的です。 モクモクと煙が多いのが特徴で、その煙でお参りする人を清める、故人と対話するなどの意味がこめられているようです。 墓線香はこちら

煙の少ないお線香(煙少香)

煙の少ないお線香(煙少香) 現代の気密性の高い住環境に適した、煙が少なく消臭効果もある煙の少ないお線香。煙も香りも極々わずかなので、お線香が苦手という方にオススメです。
煙の少ないお線香はこちら

カメヤマの線香ブランド

量販店取扱ブランド

スーパーマーケット、ホームセンター、ドラッグストアなど




専門店取扱ブランド

仏壇店、百貨店、土産店など

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線香の原料について

線香は、香木や香料に糊や染料を加えて練ったものです。
よく使われる原料を一部ご紹介します。

・椨(タブ)粉
線香の主原料。タブの木を粉末にしたもの。粘り・匂いが少ない。

・沈香(じんこう)
香木の一つ。香木の中でも高級で、高貴な香りが漂う。
最高級のものを「伽羅(きゃら)」といい、kg当たり数千万円するものもある。
産地:ベトナム・インドネシア・タイ

・白檀(びゃくだん)
香木の一つ。沈香と同じく使用頻度の高い、甘い香りを放つ香木。
産地:インドネシア・オーストラリア

・桂皮(けいひ)
香木の一つ。京都の銘菓「生八つ橋」と同じ香り。花の香りを表現するのに有効とされている。
産地:中国南部、ベトナム

・丁子(ちょうじ)
古くからスパイスとして有名。丁子木のつぼみを乾燥させる事によって香りが強くなる。
胃腸薬などによく使われている。
産地:東アフリカ・インドネシア

仏事における線香について

・故人が極楽浄土に行くまでの食べ物
人は亡くなると、肉体を抜け出し魂となって極楽浄土へ向かうとされています。
四十九日を過ぎるまでを仏教では「中陰(ちゅういん)」と呼び、その間の故人の食べ物が「線香の香り」なのです。
四十九日の間は線香を絶やさないようにするという風習があるのもこのためです。

・供養する人と場を清める
人間は日々生きているだけで汚れていく…とされ、仏様に手を合わせるときは
自身とその場を線香の煙で清める、という意味があります。
また、線香やローソクの火を口で吹き消してはいけないとされるのは、
人間の口は噂や悪口、ときには騙したりするなど災いの元とするゆえんです。

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