ローソクの豆知識

ローソクの歴史

奈良時代
仏教とともにローソクが伝わったとされている。
当時のローソクは蜜蝋ローソクであった。
平安時代
遣唐使の廃止後、ローソクの輸入ができなくなると、代替品として松脂(まつやに)ローソクが作られるようになる。
室町時代
櫨(ハゼ)の実などから作る木蝋(和ろうそく)の製法が伝わる。
江戸時代
木蝋(和ろうそく)の生産が盛んになる。
明治時代
西洋ローソク(パラフィンワックス製)が輸入され、普及する。

灯明(とうみょう)のならわし

灯明(とうみょう)とは、神仏に供える灯火のことをいいます。
昔から、来世への旅立ちのとき、足元を照らせるのは自然の光だけ、つまりローソクの光だけと云われており、その光には悪霊を払い周囲を浄化する力が備わっているとされています。それゆえに、灯明は欠かせないもののひとつとなっています。

ローソクの原料について

ローソクは原油からとれるパラフィンワックスを主原料としています。このワックスは、アイスクリーム・ヨーグルト・牛乳などの紙パック類、キャンディ・菓子・パンなどの包装紙、化粧品などに広く利用されている安全な材料です。このパラフィンワックスにステアリン酸(型から抜きやすくするため)、香料、染料、顔料などを配合して、ローソクができあがります。

ローソクの燃えるしくみ

ローソクに火をつけるとボーっと明るくなりますが、始めは芯そのものが燃えただけで、ローソクが燃えたわけではありません。
次にすうっと炎が小さくなった後、すぐにボッと炎が大きくなります。
これは炎の熱が芯を伝わり、ローソク本体のロウが溶け、その溶けたロウが芯をのぼり(これを毛細管現象といいます)、
高温によりガス化して燃えたからです。
つまり、最後のボッではじめてローソクに火がついたということです。
ローソクに火をつけるときは、先に芯の根元に火をつけてロウを溶かすことで火が着きやすくなります。

芯糸について

芯糸は100%純綿を使用し、綿糸をよったり、編んだりしたものです。
芯糸の種類を変えることによって、燃焼時間や炎の大きさを調節することができます。また、油煙を少なくし、綿糸が燃えつきるのを防ぐ処理を施しています。そのため、火を消した後の嫌なにおいが気になりません。品質の良いローソクは、芯糸が適度におじぎした形に曲がるように加工されているため、最初から最後まで安定した大きさの炎で燃焼します。

1/fゆらぎ

ローソクを灯すと炎がゆらいでいる現象が見られます。このゆらぎが小川のせせらぎやそよ風など自然現象にみられる「1/fゆらぎ」のリズムを持っており、人の鼓動も同じリズムを刻むことから心地よい快適さを感じることができます。

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